注意 このページには多分にマイ定義が含まれています。
広義にはアメリカで発表・発売されているコミックのこと。狭義にはその中でもスーパーマンやバットマン、スパイダーマンやアイアンマンといったヒーロー物のコミックを指す。このページでは主に後者の方を取り扱う。
主にリーフ（これは日本独自の呼称。本来はただのcomic book）と呼ばれる中綴じの薄い本として発売される。月刊、フルカラー、Ｂ５サイズ、一冊32ページ、一冊の本に一つの作品、価格は３ドルから４ドル程度、が標準的なリーフである。基本は売りきりだが近年では売り切れた号を何度か再版するようになってきている。複数作品が載った定期的に刊行される日本でいうところの漫画雑誌に当るものは基本的には存在しない。
以前は一部の作品の一部の話しか単行本化されなかったが、最近では積極的に単行本化されるようになって来ている（ただし収録されない話も希にある）。インディペンデント系出版の場合、リーフ販売をせず最初から単行本形式で販売することも多い。
リーフ・単行本の新刊リストは月毎にまとめてその月の二ヶ月半くらい前に出版社から発表され、コミック専門流通ダイアモンド社が出すカタログ雑誌Previewsに掲載される。新刊の注文期限はショップによってまちまちだがその月の一ヶ月くらい前になるのが普通である。
ちなみに新刊の発売は毎週水曜日（アメリカの祝日の関係でずれることもある）。
リーフと違い、薄くても100ページ前後、基本的に数百ページある厚みのある形態である。前述の通り最近はリーフ形式で出されたコミックは基本的にまとめられて単行本化されるようになっている。
基本的にアメコミは分業制である。それぞれ脚本担当のライター、下絵担当のペンシラー、ペン入れ担当のインカー、彩色担当のカラリスト、台詞などの文字入れ担当のレタラー（アメコミでの台詞は基本手書き）というようにわかれている。勿論この中のいくつかを兼任するクリエイターも多く存在する。
絵に関しては世界各国のクリエイターが参加しており、定期的に描いている日本人アーティストも存在する。
ブログに適当にまとめたものがあるのでそこを参照に。→アメリカのコミック出版社
DCやマーベルのヒーロー物はそれぞれ一つの世界を舞台にした話になっている。つまりそれによりスーパーマンがバットマンの作品に出演したり、アイアンマンとスパイダーマンが同じチームの一員として戦ったりといった事が可能になっている。
複数作品間で一つのストーリーが進む事、あるいは単純に別々の作品の登場キャラが共演する事。アメコミの一つの特徴であり、醍醐味の一つである。
上記のように会社内で共通の世界が作られていることで、Amazing Spider-Manで始まった話がAvengersを経てX-Menで完結すると言うことが容易に出来るのである。最近ではメインストーリーを担うミニシリーズに別のミニシリーズやワンショットを出したりレギュラー・シリーズとタイインしたりという形のクロスオーバーが多い。
日本でアメコミを買うにはいくつかの方法がある。リーフの場合、日本国内で輸入販売をしているショップで買うか直接個人でアメリカのコミックショップから輸入するしかない。単行本の場合、それにプラスしてAmazon.co.jpや一部の洋書取り扱い書店でも購入できる。
→アメコミ購入ガイド
取りあえず思いついた物を書き殴ってみた。何か思いついたらその都度追加する予定。
